総檜造りとは|檜の使用率と品質の見極め方、メリット・デメリット、価格、事例も解説
「総檜造り(そうひのきづくり)」には高い格式を感じさせる特別な響きがあり、「家を建てるなら総檜造りにする」と決めている方がいらっしゃると思います。
それと同時に、「総檜造りの家を所有するというステータスを手に入れる裏に、何かデメリットもあるのではないか」という不安もお持ちではないでしょうか。
そこで今回は、栃木県で総檜造りの家を建築している工務店『丸ちょんデザインオフィス』が、総檜造りの全体像を、わかりやすく解説します。
真の価値を持つ総檜造りの家を完成させるために、ぜひ最後までご覧ください。
国産檜を使用した総檜造りの家について、いますぐ相談をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
丸ちょんデザインオフィスには、総檜造りのモデルハウス(栃木県宇都宮市宝木本町/ご予約制)もございます。
〈対応エリア:栃木県を中心に、首都圏対応〉
※ご相談無料、無理な営業や勧誘は行っておりませんので、お気軽にお問い合わせください。
〈栃木県宇都宮市宝木本町/ご予約制〉
目次
総檜造りとは

「総檜造りの家」とは、一般的に「家を支える構造材から内装にいたるまで、主要な部分に檜を用いた木造住宅」を指す言葉です。
ただし、「総檜造りの家」には法令上の制限も定義もなく、檜のみを使用すれば高品質な家が完成するとも限りません。
はじめに、「総檜造りの家はどのくらいの割合で檜を使用するのか」「檜を使用しない部位にどのような素材が使われているか」を、ご確認ください。
檜の使用率
丸ちょんデザインオフィスでは「95%は檜」「残り5%は杉などの無垢材」を使用しています。
他に、以下のような方針で建築する家を、総檜造りと呼ぶケースもあります。
- すべての構造材(柱・土台・梁・桁)に檜を使用
- 檜の集成材(檜の断片を接着剤で固めた建材)を構造部に使用
- 目に見える部分(内装材)だけに檜を使用 など
伊勢神宮では、檜100%で社殿を建て替える「式年遷宮(社殿を20年に一度建て替える神事)」が行われますが、「木材調達・費用・日常使用を想定した適材適所」などの観点から、一般住宅で「檜100%」を再現することは現実的ではありません。
檜の使用率や使用部位は工務店によって異なるため、総檜造りの家の建築を依頼する工務店に直接確認することをおすすめします。
住宅建築でよく使われる杉と檜の違いを、こちらの記事でご確認いただけます。
〈関連ページ〉ヒノキとスギの違いは見た目、強度、香りなど|内装材としての価格やメンテナンス、経年変化も解説
総檜造りの家で檜以外の素材が使われる部位
総檜造りの家で檜以外の素材が使われる部位は、以下のとおりです。
- 基礎
- 屋根・外壁
- 水回り
- 窓
- 玄関 など
また、檜を使用できる部位であっても、機能性・デザイン性などの観点から、以下のような自然素材や工業製品(合板フローリングなど)をあえて使用することもあります。
- 漆喰
- 石
- ガラス など
例として、浴室に「檜風呂」を採用することで、総檜造りにより近づきますが、日常的な手入れなどの負担がユニットバスよりも明らかに大きいため、利便性・機能性を優先して、ユニットバスの方が人気の高い選択肢です。
総檜造りのメリット・デメリット

次に総檜造りのメリット・デメリットもご紹介します。
メリット
総檜造りのメリットは、以下のとおりです。
- 心材の耐久性が高い:心材(幹の中心に近い赤みを帯びた部分)は、腐朽菌や虫が嫌う成分を含み、水湿にも長く耐えます。土台や柱に向く性質です。
- 強度と寸法の安定性:針葉樹のなかでも狂いが少なく、木目が緻密で、構造材として扱いやすい木材です。
- 香りと肌ざわり:特有の香りと適度なやわらかさがあり、素足で歩いたときの感触も特徴的です。
- 経年で色が深まる:新築時の白木から、年月をかけて飴色へ変化していきます。
- 集成材を使わない場合、接着剤由来の化学物質が減る:自然素材のみで家づくりをする場合には、施工時に用いる接着剤の量そのものが少なくなります。
デメリット
総檜造りのデメリットは以下3つに集約されます。
- 高価
- 傷やへこみがつきやすい(針葉樹のため広葉樹より柔らかく、傷やへこみを経年の味として受け入れられるかどうかは人それぞれ)
- 対応できる工務店が限られる
総檜造りの家の価格

総檜造りの家が高価な理由は主に以下の2つで、一般的な住宅と比較して1〜3割程度高額になるのが一般的です。
- 他の国産木材と比較して収穫までの年月が長く、木材自体が高価。その木材を多く使用する
- 総檜造りを施工できる職人が限られる
住宅金融支援機構のフラット35利用調査によると、2025年度の注文住宅の平均坪単価は約119万円ですので、このデータをもとにして総檜造りの家の価格を想定して頂けると幸いです。
〈参考〉住宅金融支援機構ホームページ『フラット35利用者調査』2025年度調査結果19ページをもとに丸ちょんデザインオフィスが計算
| 延床面積 | 総檜造りの家の建設費相場(税込み) |
|---|---|
| 20坪 | 約2,618〜3,094万円 |
| 25坪 | 約3,273〜3,868万円 |
| 30坪 | 約3,927〜4,641万円 |
| 35坪 | 約4,582〜5,415万円 |
| 40坪 | 約5,236〜6,188万円 |
| 45坪 | 約5,891〜6,962万円 |
| 50坪 | 約6,545〜7,735万円 |
ただし上記は相場で、坪単価は延床面積が小さいほど上がる傾向がありますし、住宅価格は設計プラン・土地の条件・工務店によって1軒ごとに異なります。
総檜造りに対応している工務店と実際に打ち合わせをしたうえで、価格をご確認ください。
栃木県を中心とする首都圏で総檜造りの家をご希望の方は、丸ちょんデザインオフィスへお問い合わせください。
丸ちょんデザインオフィスは日光ひのきを使用した総檜造りの家の専門家で、幅広いプラン提案が可能です。
〈対応エリア:栃木県を中心に、首都圏対応〉
※ご相談無料、無理な営業や勧誘は行っておりませんので、お気軽にお問い合わせください。
総檜造りの家を建てる5つの注意点

総檜造りの家は一般の住宅と比較して高価ですので、施主さまにも「価格に見合う品質の家づくり」の知識を蓄えていただくことをおすすめします。
次に、総檜造りの家を建てる際の注意点もご紹介するので、ぜひご確認ください。
- 「ブランド檜=高品質木材」ではない
- 「ブランド檜」と「銘木」は異なる
- 「産地木材を使用する」という視点も大切
- 檜の土台はシロアリに強いが無敵ではない
- 「総檜造り」の選択が向いている方・向いていない方
「ブランド檜=高品質木材」ではない
以下が日本3大ひのきと言われる「ブランド檜」ですが、産地名で認知されていること自体がブランドであって、以下のブランドひのきすべてが住宅に使用する木材として高品質というわけではない点に、注意が必要です。
- 木曽ひのき
- 吉野ひのき
- 尾鷲(おわせ)ひのき
木材の品質は、ブランド名ではなく以下のような要素で決まります。
- 乾燥の程度
- 心材(木の中心部分)の割合
- 強度の等級 など
「ブランド檜」と「銘木」は異なる
銘木は見た目の希少性で選ばれる木材であり、必要な強度と寸法安定性を持つ部材を必要な本数だけ確保するという基準で流通しているわけではありません。
そのため、「最高級檜を使った総檜造りの家」をご希望の場合でも、すべての部材に銘木を使用することは現実的ではありません。
銘木は見せるための木材ですので、住宅の見せ場となる「床の間の柱」「一枚板のテーブル」などへの使用を、工務店へご相談ください。
「産地木材を使用する」という視点も大切
木は、伐採後も周囲の湿度に応じて水分を吸放湿するため、育った気候の中で加工・使用することで、「家鳴り」や「狂い(反りや隙間)」が抑えられる効果を期待できます。
※ただしこの効果は家の使い方などに大きく左右されるため、必ずしも抑えられるとは言えません。
また、自社で産地木材の仕入れ・加工を手掛けている工務店を選ぶことで、以下のようなメリットもあります。
- 輸入材や他の産地木材と比較して流通の段階と輸送コストを抑えられるため、建築費にも直接影響する
- 産地木材を使用した住宅建築に対して補助金を出す自治体もある
【補助金例:栃木県『とちぎ材の家づくり支援事業』】
- 条件:使用木材(構造材・下地材・造作材)のすべてに合法木材を使用し、県産出材を一定量以上使用すること
- 補助額:県産出材の使用量(㎥)に応じた区分で決定。県産石材・県産漆喰・伝統工芸品を内装に使用した場合や、県産JAS材を使用した場合は上乗せあり
※上記は『とちぎ材の家づくり支援事業』のごく一部ですので、詳細栃木県ホームページでご確認ください。
〈参考〉栃木県ホームページ『令和8(2026)年度とちぎ材の家づくり支援事業(新築)【第3期募集】8月24日~10月16日』
檜の土台はシロアリに強いが無敵ではない
檜は心材の耐久性が高いため、土台に檜の心材を使用する場合には、防腐・防蟻薬剤を注入せず無処理で使うことが認められています。
ただし辺材(幹の外側の白い部分)は耐久性が低く、保存処理が必要です。
※通常の家づくりでは、柱・筋かい・土台のうち地面から1m以内の部分に「防腐の措置」「必要に応じて防蟻の措置」が義務づけられています。
ただし、檜がシロアリの食害を100%受けないと断言することはできず、「十分に乾燥させた木材の選定」と「雨仕舞・床下の通気」が、檜本来の防腐・防蟻性能を発揮できるかどうかを左右します。
総檜造りの家を建築する際には、建材の選定から設計・施工まで、信頼できる工務店を選ぶことが何より大切です。
栃木県を中心とした首都圏で安心して総檜の家づくりを依頼できる工務店をお探しの方は、丸ちょんデザインオフィスへお問い合わせください。
丸ちょんデザインオフィスは、自社施工で総檜造りの家を建築する専門家です。
〈対応エリア:栃木県を中心に、首都圏対応〉
※ご相談無料、無理な営業や勧誘は行っておりませんので、お気軽にお問い合わせください。
総檜造りが向いている方・向いていない方
総檜造りの家は、すべての方に向いているとは限りません。
【向いている方】
- 室内で過ごす時間の質を重視する
- 素材そのものに価値を感じ、経年変化を楽しめる
- 家づくりの過程に時間をかけられる
- 次の世代に住み継げる家づくりをしたい
こちらの動画で、次の世代に住み継げる家をご紹介しています。
【向いていない方】
- 短期間での住み替えや売却を前提にしていて、急いで建築したい
- 傷やへこみ、色の変化を欠点と感じる
- 設備や建材の最新性を優先したい
- コストを抑えて建築したい
ご予算に余裕がある場合でも、家の使い方や家に対する価値観によっては、総檜造りの家以外を選択するほうが満足度が高いケースがあります。
総檜造りの建築実例
最後に、総檜造りの家の建築事例もご紹介します。
こちらは中庭をコの字型に囲む平屋の2世帯住宅で、檜のほかに漆喰などの自然素材を使用しています。
ダブル断熱工法とパッシブデザイン(自然光や自然の風を設計に取り入れる手法)も組み合わせ、省エネ性が高く1年を通して快適な室内環境を維持できる住宅です。


こちらは純和風建築の住宅で、開放的な吹き抜けのリビングに、あえて伝統的な和室の造作である「真壁造」をイメージさせるデザインを加えて、檜が持つ高い格式を感じられる空間となりました。


丸ちょんデザインオフィスの施工事例について、こちらで詳しくご確認いただけます。
まとめ
「総檜造り」について、檜の使用率、実際に総檜造りの家を建築するメリット・デメリットや注意点などをご紹介してきました。
総檜造りに公的な定義はないため、工務店ごとに設計方針が異なります。
檜を使用する割合や部位、最終価格については、総檜造りの家の建築を依頼する工務店へお問い合わせください。
また、檜をふんだんに使った家がすべて高品質でシロアリの心配がないということはありません。
総檜造りの家の品質は木材選びと設計・施工精度に大きく左右されるため、ぜひ総檜造りの家の建築実績が豊富で高い技術力を持つ工務店へ建築をご依頼ください。
